ADHD治療記録日記1

1月からほぼ毎週ケアプログラム(心理士さんと作業療法士さんが司会進行して、発達障害の当事者が助言し合ったり議論したりするもの)には通っていたけれど、今回12月ぶりにお医者さんの診察を受けました。

 

12月にハウスクリーニングの仕事をするためにコンサータを処方してもらったけれど、結局仕事はやめてしまったし、コンサータは集中力が必要な大事な日や、調子が悪いけど頑張らないといけない日にたまに飲むだけでした。それは依存性や副作用が怖かったし、なんとなく服薬に抵抗があったためです。周囲で精神科の薬に依存していく人や、不眠が酷くてどんどん眠剤を増やしていく人を多く見てきたので薬が怖かったのもあります。お医者さんも無理に飲む必要はないと言っていたし、できるだけ認知や習慣を変える方向で治療していくつもりでした。

でもケアプログラムに参加していて、睡眠リズムを安定させることが生活習慣を整えるのに大事だと実感するようになっていきました。いろんな生活課題の中でも、心理士さんや作業療法士さんが一番重視しているのが睡眠に関する問題だというのもわかりました。

ちなみに、私は不眠症ではありません。比較的寝つきは良い方だと思うし、朝もだるくてもなんだかんだ起きることができます。早朝のバイトを続けていたこともあったし、睡眠のコントロールには自信がありました。それでも、ADHDの特性について学んだり自分の習慣を振り返ったとき、深い睡眠によって決まった時間にきちんと体を休めることが、あらゆる生活の乱れの修正にも何より重要な気がしてきました。それで軽い眠剤を毎日同じ時間に飲んでみるのも良いかもしれない、と考えが変わってきたのです。

 

そういうわけで眠剤をもらいに今回は診察を受けに行き、新しいお薬を処方してもらいました。

私は不眠もないし、もともと薬が効きやすいので眠剤はかなり軽いものにしてもらいました。

さらにそれに加えて、今回の診察をきっかけに、ADHDの薬も変わることになりました。

たまに飲むコンサータ18ミリから、毎日飲むストラテラ(ジェネリックで名前違うけど同じものです)10ミリに変えてもらいました。

お医者さんにコンサータの効果について尋ねられて、私には合っていない可能性があると言われたからです。

私の場合、コンサータを飲むとたしかに過集中にはなるけれど、やるべきタスクの範囲やそれにかかる時間が把握できずに興味があったり注目している部分だけに視野が狭まっていくという問題は解決しませんでした。私はそういうものなんだ、薬の効果なんてこの程度なんだと思っていました。これじゃあコンサータを飲んでもハウスクリーニングの仕事もできるようにはならないし、事務作業でもなんでも、どの仕事も今までと同じようにとてもできないなという感じでした。でも薬を変えたらそれは変わるかもしれないとお医者さんは言うのです。効果を実感するまで1カ月ほどかかるようで、かなり軽くて弱いものから徐々に慣れていく必要があるとのことですが、信じて試してみます。

というわけでこれからは毎日お薬生活です。ついにあかずもお遊びODお薬さんでなく、公式お薬さんです。あと、ストレス発散のためのODはどうしてもたまにやむを得ずしてしまうのだけど、これからは私はバカなりにも学ぶこと考えること、それを人と共有することを希望にして現実逃避に代えていきたいと思ってます。なんか気持ち悪いきれいごとだけどね……わりと本当にそう思ってる。

 

少しでも変われるといいな……。自由でいるために、自分でできることを増やしたい。それが私の望む幸せです。

本当にそれは困難で、無謀で、でもほんの少し可能で、少しづつ、かなり時間のかかる道のりになりそうです。